
映画『mid 90’s』まだ観てないんですけど、このパーカをプリントしながらの僕の気分はまさに『mid 90’s』でした。
うちのまわりは近所の公園にスケートパークがあったりして、スケーターが多い。
やっぱり若い子が多くて、彼らのファッション見てると、ああ懐かしいなー、自分もあんなカッコしてスケボーやったなーと。
そんな光景の僕なりのフィードバックがこのパーカ。
薄過ぎず厚過ぎずの肉厚(8.8オンス)なので、着心地とてもいいです。
90’s気分でオーバーサイズとかでも。
映画『mid 90’s』まだ観てないんですけど、このパーカをプリントしながらの僕の気分はまさに『mid 90’s』でした。
うちのまわりは近所の公園にスケートパークがあったりして、スケーターが多い。
やっぱり若い子が多くて、彼らのファッション見てると、ああ懐かしいなー、自分もあんなカッコしてスケボーやったなーと。
そんな光景の僕なりのフィードバックがこのパーカ。
薄過ぎず厚過ぎずの肉厚(8.8オンス)なので、着心地とてもいいです。
90’s気分でオーバーサイズとかでも。
僕がまだ幼少の頃、実家にあったのは今思えば真空管で家具調のオーディオだった。
祖父が買ったもので、応接間に置いてあった。
確かビクターで、モノラルだったんじゃないかと思う。
電源を入れるとゆっくりと灯りが付いて、少し経つと音が出るようになる、って感じじゃなかったかな。
不思議なことにあの暖かい音の感触を、空気感のように今でもちゃんと思い出せる。
全然ハイファイじゃないし、こもったような感じだったけど、あのまあるい音が好きだった。
包み込まれるような、そんな感じの柔らかい音。
子供だったからLPやアルバムは持ってなかったけど、シングル盤と同じサイズで4曲入りのEP(コンパクト盤)があった。
それを間違えて45回転でかけたり、45回転のシングル盤を33回転でかけたりすると、音(ピッチ)が変わっちゃって、すごく変で、面白くて面白くて笑い転げてた。
たかだか回転数が違うだけだけど、子供にとっては斬新な遊びだった。
今回回転数をドンッとプリントしたTシャツを作りました。
デザイン的には久しぶりにゴシックの大きめなプリントを作りたいな、と思っていたのがひとつ。
出来上がってみると、僕なんかは少し懐かしさすら感じるものがあります。
こういうプリントの感じって昔、原宿のブティックの軒先のラックに並んでたなーみたいな。
80年代の前半。
元になったのは有名なキャサリン・ハムネットの一連のシリーズだと思うけど、あの感じのデザインが、一時期一般的にも流行った。
あの感じとは、例えばこのビデオの『CHOOSE LIFE』のTシャツとか。
メッセージがファッションになる、というか、メッセージ=ファッション、みたいな楽しさと真面目さの共存がとてもとても斬新だった。
1984年のこと。
この年はバンド・エイドそして翌年のライブ・エイドとかがあって、政治的・社会的なメッセージがとてもいい具合にポップに広がった時期だった。
それをとてもカッコイイ!と思いましたよ、当時、素直に。
あ、今も、です。
はい、ということで、オマージュというには大げさだけど、そんなことをいろいろと思い出したりしたデザインのTシャツでした。
といってももともとはヴァイニル好きのひとに喜んでもらえたら、という単純な動機で制作を開始したものですが。
よかったらチェックしてみてください。
『BIGIN The DIGGIN’』
もちろんフリオ・イグレシアスのシャレ(一応知らないひとのために言っておくと『Begin The Beguine』)でスタートしてますが、ババクールの中島氏にインスパイアされたのが大きいのです。
ババクールは80年代からカルチャー色の強いファッションを扱う、現会長の大内さんがオープンさせた水戸の老舗。
僕も中島氏も高校生の頃から夢中で通ってました。
中島氏はその後こちらへ就職し、現在は代表となってます。
僕は彼の接客姿勢を、とても尊敬しています。
お店に来るお客さん、特に若い世代に、洋服の持つ背景や付随する音楽などの情報もきちんと伝えながら「いかに人生を楽しむか」を販売しています。
ちょっとしたきっかけで何かに興味を持ち、後は好奇心の赴くままに深く掘っていけば、自然と今までとは違う価値観に気づき、見る風景が変わってくる。
これは僕と中島氏が十代の頃に体験したことそのもの。
古いけど自分たちにとって新しい音楽を聴き、少ない情報を頼りにさらに深掘りし、さらなる感動を求めることをひたすら続けてた日々。
自身の体験をもとに、そんなちょっとした自己変革のきっかけになるような接客を、押し付けがましくなくさらりと自然にやっているところが素晴らしいな、と。
だからそう、僕もちょっとした後押しになるように『BEGIN’ The DIGGIN』というTシャツを作りました。
好きなことを見つけて、それに興奮し、人生をより豊かに楽しんで欲しいな、という気持ちは同じですから。
水戸の街も自分が高校生の頃と比べたら、随分静かになってしまった。
どこの地方都市もそうかもしれないけど。
でもババクールに遊びに行くと、音楽の好きなお客さんなんかが集まってワイワイやってる。
イベントで来たDJやアーティストも多く立ち寄る。
水戸の街にババクールが健在だということは、とても重要で、ほんとに多くの意味がある。
だから僕もこれからまだまだ一緒に盛り上げるお手伝いができればいいな、と思っているのです。
→ BEGIN The Digging’ Tシャツはこちら
チャンネル主のシノブさんとやっているYouTube動画。
懐かしの水戸の街話。
水戸にお立ち寄りの際はぜひ。
水曜日が基本的にお休みです。
画像向かって左は神田のカフェギャラリー『手と花』の店主千絵子ちゃん。
画像向かって右は神宮前『date.』の店主しょうこ。
今日はしょうこ氏と一緒に<手と花>へ根本敬さんと伊藤桂司さんのコラボ作品展『INDOOR GAMES』を見にきました。
たまたまふたりがエプロンとTシャツを着用だったのでパチリ。
いい写真が撮れました。
ふたりとは長い付き合い。
そして二人ともアーティストに表現の場を提供するお店を運営している。
僕はこのふたりの大きくおおらかな愛情をとても尊敬している。
世の中は<正しいこと>を言っていれば正しく進んでいくわけじゃない。
それは何故だかわからないけれど、多分人間という存在は大きな矛盾を抱えたまま死ぬまで生き続けるからだと思う。
その矛盾をどう辻褄を合わせるか?どう整理できているように見せか?というのが社会という通念だと思う。
一般社会よりは自由に思われるアートや音楽の世界も、やっぱり同じだ。
ある意味もっと大きな矛盾を抱えているからこそ思白い、とも言える。
だから裏方は、本当に大変。
一般的な常識を照らし合わせた範囲では収まりきらない問題を山ほど抱えながらアーティストの対応をし、お客さんの対応をし、がむしゃらに前に進むエネルギーを要する。
これはもうほんとに、理論や理屈を超えた大きな愛情のパワーとエネルギーがないと無理。
この二人を見ていて、いやーほんとに尊敬、なわけです。
そんな気持ちを込めて作ったのがこのTシャツやエプロン。
彼女たちを笑顔にさせることができるアイテムを作ることが僕の役割のひとつかな。
またそうできればいいけど。
彼女たちに負けないように。
この日は根本敬さんと一緒に写真撮らせてもらいました(嬉)!
中学か高校の頃、当時買った『ガロ』に載ってた根本さんの漫画は、トラウマになるほどのエログロで、田舎の子供には強烈なインパクトでした笑
その根本さんとまさか一緒の写真に収まる日が来るとは…あの日の田舎の少年には想像もできないでしょう。
『INDOOR GAMES』は8月19日まで開催されています。
この日も大盛況でした。
みなさまもぜひ神田の『手と花』へ。
自前のビッグシルエットのポケTに、何とはなしにロゴをプリントしてみたら、とてもいい感じになったのでよく着ていました。
今回はそれを商品化。
ポケットにプリントをオンすることで、微妙というか、絶妙というか、面白い位置にロゴが配置されるのがシンプルだけどナイスなポイントになってす。
*プリントによっては自然なかすれが生じる場合があるかもしれませんがご了承ください。
ミックスグレー・ホワイト・サンドカーキの3色展開です。
ビッグシルエットのTシャツは楽チンで着心地が良く、パラっと着てもそれなりにいい雰囲気を作ってくれるので、やっぱりいいですね。
どうぞ商品ページでチェックしてみてください。
SEND AND RETURNでは現在アーティストの悳 祐介(Yusuke Isao)くんとのコラボを企画を進行中です。
彼の個展が目黒の金柑画廊で始まりました。
数年前に出会った時から、僕は彼の作品に引き込まれています。
そしてそれは昔のハードコアバンドやスケーターのようなウェアーとして落としこまれるべきだ、という強い直感が僕には最初からありました。
ようやくそれを具現化するタイミングとなりました。
彼の作品は基本的に点描でとても繊細な表現なので、なるべくそれを再現できるようにし、かつストリート的な大胆さとおおらかさ(一種のユーモア)もあるようなものにしたいと考えています。
まさにその両方が僕から見た彼そのものでもあるし、ただ気分や感覚的なアートっぽさの表現をアパレル的に展開するのではなく、きちんとしたリアリティとクオリティを伝えられるものにしたいな、と思っています。
今回の個展は立体作品も含め40数点ほどが展示されており、見応えがあります。
原画を間近に見ることで、彼の作品の深さがよく理解できると思います。
ぜひギャラリーへ足をお運びください。
Yusuke Isao Exhibition
「Yakou | 夜行」
金柑画廊
https://www.kinkangallery.com/category/exhibition_cat/
2020.8.1sat-8.30sun
Thu and Fri 15:00-22:00
Sat , Sun and Holidays 12:00-19:00
月火水 定休日
date.は北村祥子という古くからの友人がやっている、音楽を中心とした小さなお店。
原宿にあります。
DJが入ってイベントがあったり、ライブがあったり。
お店はオーナーの想いが詰まっていて、それに共感したお客やアーティストが集っています。
僕もDJイベントなどでよく参加させてもらっています。
オーナーとは長い付き合いで、彼女がまだ大学生の頃から。
彼女もほんとに音楽が好きで、詳しくて、まあ大体がいつもそんな話ばかりをしてきました。
僕が彼女を見て学ばせてもらってることがあって。
それはやっぱり女性ならでは、というか、男性の自分にはなかなか難しいことなんだけど、何て言うのかな、ちゃんと相手と向き合って一緒に居る、ということ。
男はよくこの部分を、”正論”という言葉や、態度や表情には出さず気持ちや考えだけで誤魔化そうというか、その場を乗り越えよう、というか、まあ恥ずかしいわけです。
彼女の場合は、ホントに、自然に、実際的に、相手と一緒に居る。
それが僕から見るとスゴイなーと感じるわけです。
シンプルだけど、なかなかできない。
どうしても恐れや不安なんかが気づかないスピードで過ぎり、”ある程度相手と距離を置いた付き合い”を無意識にしている。
大人とはそういうものだよ、というのがあったにしろ、いい悪いは別として、僕にはその態度が羨ましく、眩しく映る。
リスクを恐れて平均化されたつまらないものより、ちょっとめんどくさいけど、デコボコした手応えのあるもののほう魅力的だと、思い出させてくれる。
その学習結果(笑)を落とし込んだのが今回のdate. with youというデザイン。
僕としてはまさにdate.っぽい!と思います。
「あなたとデート」でもいいし、「date.はいつもあなたと一緒」でもいいし、Youtubeチャンネルもスタートしたので「date.はいつもあなたの側に」でもいいし、いろんなミーニングを詰め込みました。
date.は今年5周年を迎えたので、Tシャツは5色展開w
コロナ禍の中での5周年は賑やかにやれるものでもないので、せめてTシャツとかぐらいは。
それからdate.のアイテムやるならエプロン作りたいな、と最初から思っていたのでそれも。
ワークウエアのようなゴワゴワでヘヴィーなエプロンはモノとしてもいいけど、その強さにdate.の精神性が表れてるような気もしてちょうどいいかな、と。
あとトートは10オンスのキャンバスで、丈夫だけどゴワつきしすぎてないので、普段使いにとても便利だと思います。
最後にdate.もライブ配信に力を入れ出しています。
トライ&エラーを繰り返しながら、よりよい配信を届けようと奮闘中です。
こちらがチャンネルですので是非チェックしてみてください!
SEND AND RETURN : Katsuya Terakado
Haim の『Summer Girl』という曲。
須永辰緒さんの投稿でこの曲を知り、Videoを観て目がハートマークになってしまいました。
この空気感、昔もあったな。
それはいつだろう?
ああ、自分がSEND AND RETURNをスタートした頃だ。
一気に追憶的な感傷モードに突入したついでに、僕がSEND AND RETURNをスタートした頃の話を少し。
SEND AND RETURNは1999年にスタートしました。
それまでもブランドはやってたのですが、一緒に仕事をするパートナーが変わったこともあり、ブランド名も変えて心機一転的な感じで。
90年代、20代の僕はバンドを解散したり組んだりする感覚でブランド名を変えていました。
それとまあ少し前に進みたい、という気持ちの表れとして事務所を構えようと。
それまでは自宅兼でやってたので。(カタチに求めるところが、若い^^;)
で、どうせなら店舗可物件がないか?と思い、そういったとこを探し出したわけです。
どうせ高い家賃払うなら利益産んだ方がいいと思って。
で、原宿に10坪弱の小さな物件を見つけ、借りました。
神宮前6丁目の超裏通り。
俺はここに絶対客を呼んでみせる!なんてイキリましたね。
1年ぐらいはし〜んとしてまして、まあそもそもいい加減なプランで始めたことなので、いろんなことがうまくいかなかったのですが、2000年になると、流れがガラッと変わりました。
ちょうど当時宝島社からX-girlなんかを中心としたカルチャー寄りのファッションを紹介する『mini』という雑誌が発売になりました。
SEND AND RETURNはそのかなり最初の頃から誌面で紹介されてきて、その波と共に、売れたのです。
もともとメンズをやってたのですが、ユニセックスでレディースも展開していました。
そのレディースが時代にハマりまり、すごく売れるようになったのです。
僕もまさか予想もしていなかった展開でした。
思い返すと雑誌『mini』の創刊とソフィア・コッポラの『ヴァージン・スーサイド』の日本公開が2000年。
これで空気が整って、ここから一気にって感じ、でしたね。
この時代の空気感の中でSEND AND RETURNも売れることができた。
このPVを観て、その頃のことをいろいろと思い出してしまいました。
そして彼女たちが着ている服を脱ぎ捨てる度に「自分は年齢と共に着膨れしてはいなだろうか?そんなのは何より絶対に嫌だ」と思った次第です。
基本的にご注文いただいてからの生産となりますので、オーダーいただいた翌週にお届け予定となります。
夏本番はこれから。
引き続きどうぞよろしくお願いいたします!
こんにちは、SEND AND RETURN のTerakadoです。
先週はELLIEちゃんとのコラボTシャツとトートバッグへのオーダー、ありがとうございました。
早速生産にとりかかり、なるべく早くお手元にお届けしたいと思いますので、もうしばらくお待ちください。
さて、この7インチ、私物なんですが、1993年からDJバッグに入れて持ち運んだもので、こんなボロボロになってしまいました笑
まあ、僕的にはその分歴史と思い出が詰まっているので、これはこれでという感じです。
これ出てすぐにCRUEL RECORDS オーナーの瀧見さんから直接サンプル盤いただいたんですよね。
曲はですね、なんというか、あの頃の僕らの世代の気分を一気にまとめ上げている、というか、なんか始まるぞ!というか、まあ自分の年齢ももちろんありますが、日本からこんな洋楽的にワクワクとさせる音が出てきたんだ!しかも東京らしさのアイデンティティがめちゃくちゃある!と興奮したものです。
LOVE TAMBOURINESのライブはこのレコードが出る前に下北沢のSLITSで見ていて、エリちゃんの歌の上手さやカッコよさがすごく印象深かった。
僕らがカウンターで店長の山下さんと話してるとライブ終わったエリちゃんがやってきて、なんか山下さんに話すんだけど、それが猫みたいなゴロニャン感満載で笑、すげー魅力的なひとだな、と思ったものです。
カッコつけてないカッコいいひとだな、と。
なんだか、この日のことははっきり覚えてて、いい思い出。
また早くELLIEちゃんのライブを見たくなってきた。
僕が最初にLOVE TAMBOURINESを観た下北沢にあった伝説のクラブ、SLITSの本。
2007年に出たもので、現在はプレミアが付いてしまってますが…
↓そしてこちらはSLITSの山下さん、チャーベくん登場の鼎談↓
https://natalie.mu/music/column/330736
SLITSではリトルクリチャーズの青柳くんとかと一緒にDJやったりしました。
ジャンルが全然違う若いひとたちが一緒にやったら面白いんじゃない?的な山下さんのアイデアで。
山下さんには僕も本当にお世話になりました。
ELLIEちゃんとSEND AND RETURNのコラボアイテム絶賛発売中です。よろしくお願いします!